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当サイトで使われているレザークラフトの説明には
専門的な言葉もありますので
僭越ながらレザークラフトで用いられる語句を
出来るだけ分かりやすく解説してみました。
少しでも何かお役に立てれば幸いです。

ただし個人的な見解や捉え方もございますので
万が一誤解を招く場合もあるかと思いますが
予めご了承の上、ご覧頂きますようお願い致します。

また表記に誤字、間違い、説明不足など
ご指摘がありましたらご連絡宜しくお願い致します。




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あさいと【麻糸】

麻糸とは、植物表皮の内側にある繊維や葉茎などから採取された繊維から作った糸で
豊富なカラーバリエーションに加え比較的安価な為、ミシン糸・手縫い糸として頻繁に使用されています。
麻糸には、ラミー(苧麻)・リネン(亜麻)・ジュート(黄麻)などの種類があります。

麻糸の太さは「○番手の○本撚り」と表示されており
1ポンド(453.6g)あたりの長さ300ヤードを1番手とし、糸が細くなるにつれ番手の数字が大きくなります。

レザークラフトで麻糸を使用する際は
蝋(ワックス)を塗り込み毛羽立ちを押さえ滑りを良くした「蝋引き糸」を使用しています。

最近では強度のあるイミテーション・シニューなどのナイロン製の糸が主流になってきておりますが
麻糸の持つナチュラルな風合いは手縫い糸の定番として大変人気があります。

ハンドメイドのレザークラフト製品は縫い目や縫い糸も重要な要素となりますので
革製品を選ぶ際やご注文する際に拘ってみては如何でしょうか?


あめぶた【アメ豚】

飴色(黄色・オレンジ)に加工された豚の皮革。
タンニンでなめした豚革をアニリン(染料)で着色、吟面(表面)をグレージングして仕上げています。
薄くても丈夫な豚革の性質を生かし、高級かばん・ランドセルの内張りなどに使用される事が多い。
つるつるした光沢と張りがあるのが特徴です。


あんてぃーくしあげ/そめ【アンティーク仕上げ/染め】

ペースト状の染料「アンティーク・フィニッシュ(アンティークダイ)」を皮革に塗布する事で
アンティーク感のある色合いにする染色技法。
当工房では主にカービングやスタンピングの陰影を濃く出す為に使用しております。



いんれい【インレイ】

切り抜いた皮革の内側に別の皮革等を入れる技法。
レザークラフトでは主に牛皮革を切り抜きエキゾチックレザーをインレイする製品が多く見受けられます。



うぉれっと【ウォレット】

ウォレット/ワレット(Waller)は財布の意。



うぉれっと・ろーぷ【ウォレット・ロープ】

ウォレット(財布)に取り付ける落下防止のロープ。
一般的に革ひもを編み込んだものが多く見受けられます。
編み方にも「四つ編」「六つ編み」「八本編み」「杉綾編み」など様々な種類があります。
なお、平らなレース状のものは「ウォレット・レイン」
金属製のものは「ウォレット・チェーン」と呼ばれております。



えいがわ【エイ革】

エイの革は英語名「スティングレー(Stingley)」、フランス名「ガルーシャ(Galuchat)」と呼ばれる高級皮革で
アメリカやヨーロッパはもちろん、日本でも古来から武具の装飾に使用されており
中国では「泳ぐ宝石」とも呼ばれるなど、世界中で古くから重宝されてきました。

エイ革は、他の皮革には見られない「ビーズを散りばめたような美しい鱗」が特徴で
革包丁が刃こぼれをする位の強度があります。

ビーズ状の鱗は、骨と同質の「カルシューム」から出来ていますので
加工するのには大変手間が掛かる皮革ですが
見た目の美しさと共に、「牛革は30年、エイ革は100年」と言われる程の丈夫さが魅力です。

有名ブランドのウォレットやバッグ、ベルトや時計などにも用いられていますので
エイ革を知らなくても一度は目にした事があるかも知れません。

また一匹に付き一つしかない「スターマーク(天眼)」と呼ばれる部分があるのも特徴の一つで
スターマークの形により「単石」、「連石」と分けられて販売されています。
※「連石」はエイの一種である「サカタザメ」の皮革です。


えいじんぐ【エイジング】

エイジング(Aging)とは、植物等に含まれるタンニン(渋)で鞣したヌメ革(素仕上げ牛革)の
表面の色が経年変化していく事を言います。
ルイ・ヴィトンのモノグラムにも部分的にヌメ革が使用されているので
それをイメージして頂けると分かりやすいと思います。

新品のヌメ革を使い込むことで「アメ色」といわれる独特の艶のある茶褐色の革へとエイジングしていく様は
自分と共に過ごした証であり、「ヌメ革を育てていく」のが楽しみになると思います。
通常の使用でもエイジングするのですが、より綺麗にエイジングする為には多少の準備が必要となります。

まず購入したヌメ革の製品を使用する前に一度日焼けさせて下さい。

その際に焼きむらが出来ないように注意しながら2~3日じっくり日焼けさせてください。

その後、皮革専用オイル(ミンクオイル等)を全体に薄く塗り
オイルが浸透するまで陰干ししたらエイジングの為の準備が終了です。

あとはただひたすら使い込み、革が乾燥していたら皮革専用オイルを薄く塗って油分を補給して下さい。

使用するにつれて汚れや傷が付いてしまいますが
余り神経質にならずに使い続けて綺麗なエイジングを目指して頑張って下さい。


えきぞちっく・れざー【エキゾチック・レザー】

レザークラフトでは牛皮革以外にも山羊や鹿など様々な生き物の革を使用して製品を作るのですが
その中でもよく用いられているのがパイソン(蛇革)を代表する爬虫類・両生類の革です。
レザークラフトでは爬虫類・両生類の革を称して「エキゾチック・レザー(Exotic Leather)」と呼びます。

エキゾチック・レザーにはダイヤモンドパイソン(ニシキヘビ)、モラレスパイソン(ビルマニシキヘビ)、海蛇などの蛇革
シャムワニ(クロコダイル)、カイマンなどのワニ革、リザード(蜥蜴)、スティングレー(エイ)やフロッグ(蛙)など
様々な種類があります。
エキゾチック・レザーは厚みが1mm以下の薄い革なので、大抵の場合牛革に貼り付けて使用します。

そして何と言っても「鱗などの独特の表面」、「艶」などが特徴的で一度使うと病みつきになる方も多いそうです。
またカラーバリエーションが豊富なのも特徴。
全面に貼り付けて使用するほか、部分的にインレイ技法の素材としても使用されています。



おーばーれい【オーバーレイ】

皮革に別の皮革を張り付ける技法。
インレイのように切り抜かず重ねるのが特徴。








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