さどる・れざー【サドル・レザー】 | ||
サドル・レザー(Saddle Leather)とは、アメリカなどで馬の鞍(サドル)に使われている牛革の事で 正確にはタンニン鞣しのヌメ革(素仕上げ革)です。 一般的に通常のヌメ革との違いは 「オイルやロウなどの油脂を含ませて艶のある仕上がりになっているのがサドルレザー」と言われていますが サドルレザーの定義自体が曖昧な為、タンナーや皮革販売業者の判断に委ねられている場合が殆どで サドルレザーと「グレージング(磨き)したヌメ革」や「オイルを含ませたヌメ革」等の違いを 正確に区別することは出来ないのが現状です。 ただアメリカの老舗タンナーのハーマンオーク社からも「サドル・レザー」が販売されており こちらの皮革は古くからアメリカで馬の鞍(サドル)に使われているので 「サドル・レザー」という名称でも間違いないと思います。 ※サドルレザーの事を「多脂革」という場合もあり 油脂が多い分「艶があり綺麗にエイジング(日焼け)する革」という位の認識でも構わないと思います。 |
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しにゅー・いと【シニュー糸】 | ||
シニュー(Sinew)は本来 鹿やバッファローなどの動物の腱を割いて糸状にした物を言うのですが 現在は入手が困難という事もあり殆ど見かける事がありません。 そこで天然のシニューに似せた人工のイミテーション・シニュー(Artificial Sinew)が 一般的にシニュー糸と呼ばれ使われております。 イミテーション・シニューは細いナイロン糸の束に蝋(ワックス)をたっぷり染込ませてあり 手縫いで使う糸の中で最も強度のある糸と言われています。 またシニュー糸はミシンでは扱うことが出来ないので シニュー糸を使ってある製品は手縫いで縫製された製品の証でもあるのです。 Eighteen Leatherでは基本的に全ての製品にシニュー糸を使用して製作しております。 |
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しかがわ【鹿革】 | ||
鹿革はディアスキンとも呼ばれ、レザークラフトで頻繁に使われる皮革の一つです。 アメリカ・インディアンを代表するネイティブ・アイテムにも欠かすことが出来ないディアスキンですか 日本でも古来から武具に使われるなど、意外と日本人に馴染みが深い革なのです。 ディアスキンは「しなやかさと強度を併せ持ち、通気性も良く水にも強い」といった特徴があり 薄く漉いても細くしても強靭なのでレザークラフトでは「鹿紐」としても重宝しています。 レザークラフト以外にも衣服や手袋・剣道で使われる竹刀の持ち手部分など幅広い分野で使われています。 また純白のディアスキンが良く使われているので「鹿革=白」というイメージが強いのですが 染色する事が可能なので赤や青、紫やピンクといった豊富なカラーバリエーションの色鹿革もあります。 それと「バックスキン」と呼ばれている起毛革がありますが 、実は「革の裏=BACK SKIN」ではありません。 バックスキンとは本来鹿革の吟面(表)を毛羽立たせた革のことで、英語で「BUCK SKIN(鹿革)」と書きます。 なので、裏革を起毛した革を正確には「スウェード/ベロア(起毛した毛の長さで変わります)」と呼びます。 ちなみに吟面(表革)を起毛させたものはヌバックと呼ばれます。 ※ヘラジカなどの大きい鹿革は「エルクスキン」呼ばれディアスキンと区別されています。 |
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すたんぴんぐ【スタンピング】 | ||
スタンピングは皮革の表面に模様を入れる技法のひとつ。 お好みの絵柄の刻印を打つ(スタンプする)だけでオリジナリティーのある作品が簡単に出来るのが魅力です。 様々な刻印を組み合わせて多種多様な模様を表現する事も出来ます。 編んだようにみえる柄の「バスケット」もスタンピング技法のひとつです。 |
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すりっかー【スリッカー】 | ||
コバを磨くための道具。 素材には木材や樹脂が使用されており 丸型や棒状のものなど磨く場所に合わせて様々な形状があります。 |
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せぐますなっぷ【セグマスナップ】 | ||
セグマスナップ(アメリカン・セグマスナップ)は主にアメリカでベルト等に使用されるホック。 ジャンバーホックともバネホックとも違い、頭の丸みが少なく小振りなのが特徴です。 専用の打ち具と打ち台が必要になりますが、一般的なホックとは一味違った印象になりますので 拘りのある方にお勧めです。 当工房ではバックルを取り外せるベルトの際に使用しております。 |
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